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Cuban Soul - 18 Kilates - Cassiano
¥4,400
Artist: Cassiano Title: Cuban Soul - 18 Kilates Label: Vampisoul Cat No: VAMPI314 Fomat: LP 名曲「Onda」収録!カシアーノの3rdアルバムが久々の復刻! チン・マイア、イルドンと並び「ブラジリアン・ソウル御三家」の一人と称される作曲家/SSW、カシアーノ。70年代のブラジリアン・ソウル・シーンの中でもとりわけメロウかつグルーヴィーな楽曲が多いのが特徴だ。本作『Cuban Soul-18 Kilates』(1976)は、クラブ・カルチャーの文脈でも長く愛されてきたキラーチューン「Onda」、メロドラマ「O Grito」のテーマソングにもなった「A Lua e Eu」、「Coleção」といったクラシックの数々を収録しており、カシアーノのディスコグラフィーの中でも特に人気の高い一枚。一家に一枚級の名作だ。
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The Golden Triangle - Sunju Hargun
¥3,300
SOLD OUT
Artist: Sunju Hargun Title: The Golden Triangle Label: Siamese Twins Cat No: ST011 Fomat: 12" ・試聴 https://siamesetwinsrecords.bandcamp.com/album/the-golden-triangle-chapter-one-st シャム双生児をレーベル名にしたタイのサイケハウス専科、Mogamboのメンバー Sunju Hargun がメコン・サイケデリック・ダンスをドロップ!!! 過去、Mogambo による恐るべき一枚「Cobra」でカルト探求者の耳目を惹きつけたSiamese Twins。 かつて悪名高い麻薬製造地域として知られていた黄金の三角地帯をタイトルに、人の意識の向こう側に渡りをつける神秘的イマジネーションに対して覚醒を促す、儀式的要素が充満したEP。 パーカッション、エレクトロニック、チャント、エフェクト。コラボレーターとして申し分ない総帥 GiGi FMと、BitaやNous'klaer Audioを突き刺すKondukuを招聘。 まだまだ密の密へ分け入る、奥アジアの魔窟グルーヴを提供する。
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Midnight Resets - Chaerin Im
¥3,700
Artist: Chaerin Im Title: Midnight Resets Label: Dox Records Cat No: DOX691LP Fomat: LP オランダのジャズ・シーンで人気急上昇中!韓国生まれアムステルダム在住のピアニスト、チェリン・イムの新作が登場!! ドイツを代表するピアニスト=パブロ・ヘルド、オランダ出身でニューヨークのジャズ・シーンでも活躍するアルトサックス奏者ベン・ヴァン・ゲルダー、韓国出身でアムステルダムを拠点にオランダ・ジャズシーンで活躍する女性ドラマースン・ミ・ホンといった高名なアーティストとのコラボレーションで知られるピアニストのチェリン・イム。2022年に発表した実験的アルバム『The Back of Beyond』で話題を呼び、オランダのジャズ・シーンで一躍スターとなった彼女の待望の新作が登場!2024年にはNRCのヤング・アーティスト・オブ・ザ・イヤーに選ばれたほか、現在はチェリン・イム・カルテットを率い、インディー・ポップ、フリー・インプロヴィゼーション、エレクトロニック・ミュージックなどの影響を織り交ぜた演奏で、BIMhuisやNorth Sea Jazz Festivalでのパフォーマンスで賞賛を得ており今後の活躍には目が離せない。BADBADNOTGOODやAlfa Mistのファンにおすすめ!!
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Estrelar / Aleluia - Marcos Valle / Robson Jorge & Lincoln Olivetti
¥2,200
Artist: Marcos Valle / Robson Jorge & Lincoln Olivetti Title: Estrelar / Aleluia Label: Mr Bongo Cat No: BRZ45030 Fomat: 7" ・試聴 <A. Marcos Valle - Estrelar> https://soundcloud.com/mrbongo/marcos-valle-estrelar?utm_source=clipboard&utm_campaign=wtshare&utm_medium=widget&utm_content=https%253A%252F%252Fsoundcloud.com%252Fmrbongo%252Fmarcos-valle-estrelar <AA. Robson Jorge & Lincoln Olivetti - Alleluia> https://soundcloud.com/mrbongo/robson-jorge-lincoln?utm_source=clipboard&utm_campaign=wtshare&utm_medium=widget&utm_content=https%253A%252F%252Fsoundcloud.com%252Fmrbongo%252Frobson-jorge-lincoln Marcos Valle is back again, this time with the almighty ‘Estrelar’, his most well known disco/boogie track co-written with Leon Ware. Added hints of Yacht Rock too! The video, filmed in Rio in the early 1980’s, is particular special and is well worth 5 minutes of your time. Marketed as “workout music" at the time, ‘Estrelar’ was his best-selling record with a total of around 90,000 sales. ‘Estrelar’ is taken from his 1983 self titled LP released on Som Livre. 'Alleluia' –– two of the masters of the Brazilian Boogie sound joined forces to make a self-titled LP released in 1982 that epitamised the sound of early 80’s Rio de Janeiro. Synths and keys float over razor sharp samba, jazz and 2-step drum grooves backed by huge layers of horns. Production is as shiny, bright and ultra clean as it ever got! ‘Alleluia’ is a mid tempo groover, with rich horns, guitar, synth and vocal lines. An end of the night jam if ever there was one. Released on the LP mentioned above and also on 7” in 1983.
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Green City - Auntie Flo
¥3,950
Artist: Auntie Flo Title: Green City Label: State Of Flow Cat No: ASOF008 Fomat: 12" ・試聴 https://auntieflo.bandcamp.com/album/green-city Auntie Flo のニューアルバム「In My Dreams (I'm a Bird and I'm Free)」収録、2024年TRACK OF THE YEARの呼び超えも高い、discogsハイウォント盤がリプレス。 15分超えのバレアリック・アフロディスコ・ジャム。 フロアを多幸感で統一するフェラ・クティ・インスパイアのスピリチュアル・ボム。 2019年We Out Hereのメインステージでヘッドライナーを務めたAuntie Flo が初披露した楽曲がヴァイナル化。 母親の出身地であるケニア・ナイロビでの旅行中に行われたフィールド・レコーディングを元に、腕利きのミュージシャンを招致。東アフリカのAmbassa Mandelaは Highlife World Series でつながったヴォーカリスト。Auntie Floライヴバンドの一員でKokorokoのメンバーでもあるYohan Kebede はキーボードを。ギターのZiggy Funk はロンドンからで、Andrew Ashong ヲフィーチャーしたHavana Rhythm DanceのMV撮影で偶然出会ってから。トニー・アレンから影響を受けたLaurie Pitt は惜しくも解散した Golden Teacher のドラマー。もう一人グラスゴー人脈からJoe Howeは元Ben Butler & Mousepadでサックスを担当。 時間を超越したグルーヴ、体震わすスネアロール、高揚を誘うマリ風ギター、そして壮大なスケールのヴォーカル。15分を経て到達する感動のエンディングまで、これぞアンセムなアフロ・ディスコ・ジャム。 カップリングに"Aker The Lion God"のエクステンデッド・バージョンを追加したダブルサイダー。 300枚限定プレス
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Tropical Man / Mis Filos - Menahan Street Band feat. Roge
¥2,450
SOLD OUT
Artist: Menahan Street Band feat. Roge Title: Tropical Man / Mis Filos Label: Diamond West Cat No: DWR1004LP Fomat: 7" 2024年の夏、もっとも熱いとされた12インチが7インチに! ヴィンテージ・ソウルと、ブラジリアン・ミュージックのハイブリッド! 身も心も躍り弾む珠玉の2曲。 ギタリスト"THOMAS BRENNECK"を中心に、"DAP-KINGS"、"BUDOS BAND"、"ANTIBALAS"、"EL MICHELS AFFAIR"のメンバーで構成され、これまた2024年に深く深く刻まれた名アルバム、"Clairo"の『Charm』が放つジャジーで極上ヴィンテージ・ソウルなトーンをも支えているスーパー・バンド "MENAHAN STREET BAND" が、セウ・ジョルジ、ガブリエル・モウラらと並び、サンバ・シーンの看板で、ここ15年リオデジャネイロで最もエキサイティングなシンガー・ソングライターの一人"ROGE"をヴォーカルに迎えて贈る、この夏もっとも熱いとされた12インチの発表から大興奮冷めやらぬうちに、 なんとも嬉しい7インチ化! 70年代初期の未発掘ソフト・サイケ・サンバ・ソウルかと見紛ってしまうほど、超最高のレアグルーヴ感。ブラジリアンを感じるヴォーカルとコーラスワーク、キレキレのフェイザーが効いたファンクなドラミング、語尾がリットするホーンフレーズが素晴らしい「Tropical Man」。そして"ROGE"の子どもたちへ贈る、ミッドテンポでシンプルな、"間"を感じるサンバ・ソウル「Mis Filos」の2曲を収録! この機会をお見逃しなく!
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Solstice Concert - Fabiano Do Nascimento
¥4,950
Artist: Fabiano Do Nascimento Title: Solstice Concert Label: Leaving Records Cat No: LR252 (Sun Burst Vinyl) Fomat: LP これは素晴らしい!LAを拠点とするブラジルのギタリスト、ファビアーノ・ド・ナシメントがサム・ゲンデルらと行ったライブを収録したアルバムがリリース。 ショーロやボサノヴァ、エグベルト・ジスモンチ、エルメート・パスコアルに至るまで、ブラジルにおけるギター音楽の歴史を継承しつつも、アンビエント的な感性も持ちあわせ、ブラジル音楽という枠をこえ支持されるファビアーノ・ド・ナシメント。ハイペースで発表する作品はそれぞれに意匠が異なり、そのどれもが傑作という驚異的なアーティストだ。 本作はそんなファビアーノ・ド・ナシメントが、盟友サム・ゲンデルをはじめとするLAのミュージシャン達と行ったライブを収めたもの。レパートリーは自身の楽曲がメインだが、エルメート・パスコアルの「Ilza na Feijoada」、そしてエルメート・バンドがかつて録音した「Alexandre, Marcelo e Pablo」(作曲はネネー)のメイン・メロディーを引用した「Nene's song」もチョイスされている。バンドが徐々に熱を帯びていくにつれ、会場が色めきだち、最終的にはバンド全員が完全に同期。興奮する会場の雰囲気までもが見事に真空パッケージされた実に生々しいライブ・レコーディングだ。 もともとリリースの予定はなかったものの、その素晴らしさゆえ、このたび LEAVING RECORDS から作品化されることに。伝統を踏まえながらも、ジャンルにとらわれず、魂の赴くままにその音楽性を拡張してきたファビアーノ・ド・ナシメントの魅力が凝縮された、ある種の集大成ともいえるその内容は、間違いなく彼の最高傑作のひとつと言える。 Fabiano do Nascimento - 7-string guitar, soprano guitar, and electronics. Sam Gendel - soprano saxophone and MIDI saxophone. Gabe Noel - the electric bass. Tamir Barzilay - drums, percussion, and electronic drums. Art direction Sam Gendel Mastering Matthewdavid All Songs Fabiano do Nascimento except "Ilza na Feijoada" by Hermeto Pascoal and "Nene's song" which the main melody is from "Alexandre, Marcelo e Pablo" by Nenê.
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Weft - Blue Lake
¥5,100
SOLD OUT
Artist: Blue Lake Title: Weft Label: Tonal Union Cat No: TU011LP Fomat: LP ・試聴 https://bluelake1.bandcamp.com/album/weft デンマーク・コペンハーゲンのマルチ・インストルメンタリスト、ジェイソン・ダンカンによるソロ・プロジェクト ブルー・レイク。2023年作『SUN ARCS』が多くの称賛を浴びた注目株がミニ・アルバム『WEFT』をリリース。 ジョン・フェイフィー、ニック・ドレイクらを彷彿させる柔らかなフォーキー・グルーヴとジャズ、インプロヴィゼーションへの愛情、現代のアンビエント・ジャズにリンクする音響感覚と実験性を調和させた鮮やかで瑞々しい世界観は本作でも健在。「ファースト・テイク」に重点を置き、ピアノ、メロディカ、12弦ギターといった楽器を手に新たな領域へと突き進む、ブルー・レイクの新作となっています。
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Melos Kalpa - Melos Kalpa
¥5,300
SOLD OUT
Artist: Melos Kalpa Title: Melos Kalpa Label: Hands In The Dark Cat No: HITD071 Fomat: LP ・試聴 https://meloskalpa.bandcamp.com/album/melos-kalpa UK屈指のエクスペリメンタル・デュオ TOMAGAの首謀者TOM RELLEENによる構想の元、2019年に結成された即興、ミニマリズムをテーマとしたクインテット、MELOS KALPAのデビュー作がお馴染みHANDS IN THE DARKよりリリース。 TOM RELLEENを中心にAGATHE MAX(ABSTRACT CONCRETE、PAPIVORES、THESE TOWNS)、JEM DOULTON(THURSTON MOORE GROUP、TOO MANY THINGS)、DAVID JOHN MORRIS(RED RIVER DIALECT)ら実力派がマリンバ、ヴィブラフォン、ヴァイオリン、ギター、マンドリン、BUCHLAミュージック・イーゼルを駆使して生み出す独創性豊かなサウンドはTOMAGAに匹敵する完成度の高さ。ミニマル・ミュージック、現代音楽、アーリー・エレクトロニクス、クラウトロックをブレンドさせ、現代的にアップデートさせるセンスは流石。
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Libre-Free - Brooklyn Sounds
¥3,900
Artist: Brooklyn Sounds Title: Libre-Free Label: Brooklyn Sounds Cat No: VAMPI311 Fomat: LP ・試聴 https://vampisoul.bandcamp.com/album/libre-free 名門 MARY LOU 系列の SALSA レーベルに残されたブルックリン・サウンズの激レア2NDアルバムにして、NYアンダー・グラウンドのストリート感覚溢れるハードサルサを聞かせるラテン~レアグルーヴ・ファン垂涎の一枚が待望の世界初LP復刻!!! 1970年代初頭のニューヨークの自治区で勢いを増していたインディーシーンにおける数少ないサルサバンドの一つであったブルックリン・サウンズ。ファニアをはじめとするメインストリームのラテン音楽業界からのサポートを持たない彼らの、メジャーと一線を画す創造性と反抗心のスパークは、ひとときではあったものの今だに色あせない輝きを放ち、多くの音楽ファンやDJの心をつかんで離さない。 1STアルバムとは対照的に、本作ではスローな曲が少なく、自信に満ちたクリエイティブなアレンジが満載。生々しいトロンボーン、オリジナリティあふれる燃えるようなピアノ、迫力のあるパーカッションが奏でる重厚なアンダーグランド・サルサドゥーラの連続。アンセムともいえる高揚感あふれる「Libre soy」や、冒頭に「Moliendo cafe(コーヒールンバ)」の引用がある「Ha llegado el momento」、ミッドテンポの「Guaguancó tropical」などなど、サルサ史上にのこるキラーチューンを多数収録。バリオの雰囲気とカリブのスイングが完璧に融合した、最高のニューヨリカン・サルサの逸品だ。 近年ヒスパニックの存在感が増すUSにおいて、本作の人気も天上知らず。オリジナルはもはや入手不可、市場に出たとしても6桁は確実な超ド級レア盤なだけに今回のリイシューはまさに快挙
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Nyron Higor - Nyron Higor
¥4,700
Artist: Nyron Higor Title: Nyron Higor Label: Far Out Recordings Cat No: FARO248LP Fomat: LP ・試聴 https://nyronhigor.bandcamp.com/album/nyron-higor ブルーノ・ベルリ&バタータ・ボーイ・プロデュース! 同じマセイオ出身のローファイ・インスト系マルチ奏者、ナイロン・イーゴルのインターナショナル・デビュー盤が Far Out より登場。 アラゴアス州の州都マセイオで、経済的に貧しい家庭に生まれた若き黒人音楽家ナイロン・イーゴルは、ブラジル北東部の伝統音楽と黄金期MPBの伝統を継承したローファイでインティメイトなベッドルームポップを奏でる作曲家/マルチ奏者だ。自主制作したデビュー作『Fio de Lâmina』は配信のみにも関わらず、ミスター・スクラフ、ジャイルス・ピーターソン、ジョン・ゴメスらがフェイバリットにあげるなど、にわかに注目を集めていたが、このたび待望となる世界デビュー盤を Far Out からリリースする。 共同プロデュースを手掛けたのは一足早く世界デビューを果たし、いまやブラジル次世代を担うシンガー・ソングライターとして注目を浴びるブルーノ・ベルリ、そしてブルーノの右腕ともいえる気鋭プロデューサーのバタータ・ボーイだ。近年サンパウロを拠点としている彼らだが、そのフレッシュな感覚ゆえコラボレーターとしても活躍を見せている。その一環として同じマセイオ出身のイーゴルをプロデュースしたというわけだ。 アルバムのオープニング曲「Ciranda」は、その名の通りシランダのリズムで雰囲気を盛り上げ、物憂げなトロンボーンとメランコリックなアコースティックギターのハーモニーが、インティメイトかつ壮大な雰囲気を醸し出すトラック。デビュー曲のインストゥルメンタル・サウンドをベースに、遊び心のあるオルガン、鳥のさえずりのような口笛、エレガントなアコースティックギターが奏でる「Louro Cantador」は、イーゴルのメイン楽器であるベースの優しい鼓動の中で、各楽器が躍動しながら自然の美しさを表現する。先行シングルの「São Só Palavras」は、NY在住のブラジル人アリシ・ソルとブルーノ・ベルリをフィーチャーしており、1分半という短い瞬きに、若き恋の軽やかさ深さを捉えてみせる。 その音楽は当然ながらブルーノ・ベルリにも通ずるが、インストゥルメンタルの割合が多いぶん、イーゴルの音と静寂に対する鋭敏さが際立つ。深くパーソナルな感覚と普遍的な共鳴、その双方を感じる場所へとリスナーを引き込む極上の桃源郷サウンドは、ブルーノのファンにはもちろん、同じマセイオ出身のイタロ、そしてレオナルド・マルケスのリスナーにまで推薦だ。 Mixed by Batata Boy, Ico dos Anjos, Bruno Berle, and Nyron Higor Mastered by Batata Boy Produced by Batata Boy, Bruno Berle, and Nyron Higor
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Cartao Postal - Evinha (Eva)
¥4,600
Artist: Evinha (Eva) Title: Cartao Postal Label: Vampisoul Cat No: VAMPI308 Fomat: LP エヴィーニャによる1971年リリースの名作『Cartão Postal』が世界初リイシュー! 50年代末~60年代に活躍した兄妹ヴォーカル・グループ「トリオ・エスペランサ」の一員としても知られる女性歌手エヴィーニャ。特にトリオ・エスペランサ脱退後、ソロ活動を開始してから60年代末~70年代初頭に残したアルバムはどれも素晴らしいクオリティのMPB作品として知られているが、残念なことにこれまでLPでのリイシューは皆無だった。そのエヴィーニャのカタログの中から、特に人気の高い1971年の名作『Cartão Postal』がなんとVampisoulから世界初リイシュー。ブラジル音楽ファンにとってはまさに待望のリイシューだ。 オズマ―ル・ミリートによるカバーでも知られるマルコス・ヴァーリ/パウロ・セルジオ・ヴァーリコンビの名曲「Que Bandeira」のカバーに始まり、ベト・ゲヂスの名盤『Amor De Índio』(1978)に収録されていることでも知られるロー・ボルジェス/ベト・ゲヂス/フェルナンド・ブランチによるミナス名曲「Feira Moderna」のカバー、ジョーベン・グアルダ・ムーヴメントの際に活躍したドゥー・ワップ・グループ「Golden Boys」のメンバーとしても知られるエヴィーニャの弟、ヘナート・コヘアによる表題曲「Cartão Postal」、名作『O Homem, O Poeta』(1975)でも知られる作曲家、アルノルド・メデイロスによる「Olha O Futuro」など名曲のオンパレード。 そしてA面のラストには、Mr.Bongoの名物シリーズ『Mr.Bongo Record Club Vol.1』やHeavenly Sweetnessの名コンピ『Beach Diggin' Volume 1』にも収録されるなどブラジル産レア・グルーヴとして有名なミッドテンポのファンクチューン「Esperar Pra Ver」を収録している。 B面も素晴らしい。70年代に残したプログレッシブなフュージョンアルバムなどで人気を集めるSSW、タイグアラによる鋭いエレキギターのイントロが印象的な「Tema De Adão」、 マイナーながら優れた楽曲を遺すDal-Tom/Lilitoコンビによる軽快かつ爽やかなファンク・チューン「Só Quero」、リフレインするフックのメロディーとコーラスが美しい情景を織り成す「Por Mera Coincidência」...大物からあまり知られてないミュージシャンまで、豪華なソングライター陣が参加した極上の内容だ。 天にも昇るような心地にさせてくれるストリングスアレンジ、グルーヴィーなジャム、そしてエヴィーニャの透き通るようなヴォーカル、どれもが絶品。コーラスワークも素晴らしく、ソフトロックとソウル/ファンクを織り交ぜたようなテイストはトリオ・テルヌーラ/キンテート・テルヌーラのファンにも大推薦の内容。オリジナルが高価だっただけに歓喜のリイシューだ。
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Exotic Roosters - Wachi Wara
¥4,200
Artist: Wachi Wara Title: Exotic Roosters Label: Topsy-Turvy Records Cat No: TTR25 Fomat: LP マリンバ、ビブラフォン、コントラバス、パーカッション、ドラムからなる、Exotic Roostersの新作。 サルサ、ボサノバからコンテンポラリー・ジャズまで。洗練されたリズムとメロディー、豊かなサウンドスケープが、広大な音楽の風景を作り出す。バンド名の通り、エキゾチックなラウンジ・ミュージック。マーティン・デニー好きは要チェック。
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Io Sono Io (Eu Sou Mais Eu) - Ana Mazzotti
¥4,400
Artist: Ana Mazzotti Title: Io Sono Io (Eu Sou Mais Eu) Label: La Matta Cat No: LMTD005 Fomat: 12" これは驚き!アジムス・ワークとしても知られるブラジルの女性鍵盤奏者/シンガー・ソングライター、アナ・マゾッチのキラーチューンを収録したレアシングルがエクステンデッド・バージョンを追加して12"復刻。 アジムス・ワークとして人気の高いアナ・マゾッチのアルバム『Ninguem Vai Me Segurar』('74)。そのなかに収録された曲の中でも「Feel Like Making Love」カバーとならび人気なのが「Eu Sou Mais Eu」だ。実はこの曲、アルバムがリリースされる前にイタリア系のレーベルであるGTAよりプロモオンリーでシングルカットされていた。そこに収録されたイタリア語バージョンに加え、イントロ部分などをエディットしたエクステンデッド・バージョンを追加したのが、この12inchである。 エクステンデッドに加え、フォーマットも45RPMの12"となり出音もばっちり。限定プレスとのことなので気になる方はお早めに。
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Biologic Music - Heerlens Percussie Ensemble
¥5,000
SOLD OUT
Artist: Heerlens Percussie Ensemble Title: Biologic Music Label: Hot Mule Cat No: HTML005 Fomat: LP マックス・ローチのパーカッションアンサンブル、M’BOOMやCULTS PERCUSSION ENSEMBLEの系譜にあるスピリチュアル・パーカッション~エキゾ・アフリカン・バレアリックの激レア盤がリイシュー! 元々はオランダの最南端の小さな町、リンブルグに住むミュージシャンによって1986年に自主制作でリリースされたというレアな逸品だが、内容は極めてミニマルでトライバルな打楽器アンサンブルから、サックスやベース、打ち込みまで入った80's感満載のジャズ的トラックまで収録。NEW WAVE的ないかがわしさ、音と音の隙間に漂うクールなアンビエンスが凡百のクロスオーバーなアフリカンものと違いますね。
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Nacao Africa - Camarao Orkestra
¥3,100
SOLD OUT
Artist: Camarao Orkestra Title: Nacao Africa Label: Favorite Recordings Cat No: FVR154 Fomat: 12" アンドレ・ソロンコやルカス・アルーダ等を擁するフランスの気鋭レーベル〈Favorite Recordings〉の新作は、パリを拠点に活動するブラジリアン・ビッグバンドの12INCH! シンセ、シンベの 80'S ライクなトーンにタイトなドラムス、清涼感溢れる女性ヴォーカルが織りなす文句なしのフローティン・ディスコ・サウンド! 制作中という噂のフルアルバムへの期待を高まります。 A1.Nação África B1.Nação África (Patchworks Remix) B2.Nação África (Patchworks Late Night Dub)
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Tocando Macizas / Caverna - Vivi Hernandez Y Su Conjunto / Grupo Caverna
¥3,600
Artist: Vivi Hernandez Y Su Conjunto / Grupo Caverna Title: Tocando Macizas / Caverna Label: Discodelic Cat No: ECL02 Fomat: 7" ・試聴 https://groovierecords.bandcamp.com/album/grupo-caverna-caverna-luis-vivi-hernandez-tocando-macizas-pre-order-limited オブスキュアな中南米産ラテン~サイケを復刻するレーベル「Discodelic」がまたもや快挙! 知る人ぞ知るメキシコのグループに焦点を当てた新しいサブレーベル「EL ECLYPSE」を始動、その第一弾として70年代半ばにメキシコで録音された無名のモンスター級のラテンファンク~サイケトラックを収録した 7"を2タイトル同時リリースする。 こちらは、いなたいホーンセクションと妖しいコーラスがフロアを盛り上げること必至のブレイク入りラテンファンク Grupo Caverna - Caverna、そしてJBを思わせるブレイク連発の超ド級ファンクを聞かせる Luis Vivi Hernandez - Tocando Macizas という悶絶級の2曲を収録!
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Modo Aviao - Caixa Cubo
¥4,500
Artist: Caixa Cubo Title: Modo Aviao Label: Far Out Recordings Cat No: FARO247LP Fomat: LP 現代のアジムス! ブラジル・サンパウロを拠点に活動するジャズファンク/クロスオーバー・トリオ=カイシャ・クーボの新作が、名門 Far Out Recordings より登場! ブラジル経済の中心であり南米最大の都市サンパウロの音楽史を実証するかのように、バイタリティあふれる活動と飽くことなき実験精神で10年以上活動を続けるカイシャ・クーボ。ECMのレインボースタジオで録音されたことでも話題となったデビュー作を筆頭に、初期作はどちらかといえばオーソドックスなピアノ・トリオだったものの、2020年の『Angela』、シェニア・フランサらをゲスト歌手に迎えた2023年の『Agora』など、近年はシンセサイザーを多用したサウンドへと進化。アジムス、アントニオ・アドルフォ、セーザル・カマルゴ・マリアーノ、マルコス・ヘゼンヂといったブラジリアン・ジャズ史を形成してきたレジェンドたちの系譜を受け継ぐ、独自のジャズファンク、サンバジャズ、クロスオーバー・サウンドを展開してきた。そんなカイシャ・クーボの最新作が本作『Modo Avião』だ。 タイトルは直訳すれば「飛行機モード」となるだろう。多彩でときにトリッピーなシンセサイザーの音色、印象的なベースリフ、ブラジルの豊かな音楽遺産を換骨奪胎するような変幻自在のドラミング...。先述したブラジリアン・ジャズ~器楽音楽のレジェンドたちが1970-80年代に残した作品群のエッセンスをしっかりと継承しつつ、リズムやハーモニーにおいては現代的な解釈もまじえ、さらにその可能性を発展させている点がなんとも頼もしい限りだ。 アジムスやマルコス・ヴァーリ、マルコス・ヘゼンヂ、エルメート・パスコアルといったアーティストの音源を世界に広めてきた Far Out Recordings からのリリースというのもポイント高し。新進気鋭のブラジリアン・ジャズファンク・バンドから、ブラジルを代表するバンドへ。本作で一気にブレイクすること間違いなしだ。
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Camino De Flores - El Buho
¥4,100
Artist: El Buho Title: Camino De Flores Label: Shika Shika Cat No: SHSH020 Fomat: LP (Pink Marble Vinyl) エル・ブオの2ndアルバム『Camino de Flores』が待望のリイシュー!エル・ブオとバリオ・リンドが共同主催するレーベル「SHIKA SHIKA」のベストセラーでもある本作は、フォルクローレといった中南米音楽のエッセンスを豊かなサウンドスケープの中に落とし込んだオーガニック・ダウンテンポの傑作。バレアリック/レフトフィールドといった音楽に繋がるエッセンスを感じさせながら、鳥のさえずりや水の流れる音などといったフィールドレコーディングが美しい自然を想起させる。クンビアやフォルクローレといった中南米の音楽をモダンかつ軽やかに聴かせるエル・ブオの手腕の成せる業だろう。日本を代表するサウンドクリエイター、YOSHI HORIKAWAがマスタリングを手がけている。
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Emahoy Tsege Mariam Gebru - Emahoy Tsegue Maryam Guebrou
¥4,200
SOLD OUT
Artist: Emahoy Tsegue Maryam Guebrou Title: Emahoy Tsege Mariam Gebru Label: Mississippi Cat No: MRP099LPC1 Fomat: LP (Purple Vinyl) エチオピア人修道女による天上のピアノ作曲と演奏。エチオピアらしいペンタトニック・スケールと独特のタイム感、コプト正教会の典礼音楽、そして神のタッチ。エリック・サティやドビュッシーにも通ずる物憂げな表情が融和した真にオリジナルなピアノ・スタイルを確立。アンビエント/ポスト・クラシカル的な観点からも高く評価される、エマホイ・ツェゲ・マリアム・ゴブルーの名作コンピレーションがカラー盤でリプレス! エチオピア音楽を世界に広めた名シリーズ「エチオピーク」諸作の中でもとりわけ異色と言われた彼女のスタイルはアフリカの教会音楽に西洋クラシックの要素を加えたもの。アンビエントともポスト・クラシカルとも言える一方で、エチオピア特有の空気が充満したメロディが同居するそのスタイルは唯一無二です!
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Do You Remember? - Sonic Interventions
¥3,700
Artist: Sonic Interventions Title: Do You Remember? Label: Agogo Records Cat No: AR169VL Fomat: LP ・試聴 https://sonicinterventions.bandcamp.com/album/do-you-remember マルチ・カルチュラルなベルリンのジャズシーンから登場したディアスポラ・フューチャリスティック・バンドのデビュー作! 南アフリカ、マリ、アルジェリア、コートジボワール、ガーナ、コンゴ、モロッコ、ブラジル、コロンビア、キューバ、ペルー、フランス、ドイツ、ハンガリー、オーストラリア、米国と5大陸からのトップクラスのアーティストが参加する本プロジェクト。スピリチュアルジャズ、ポエット、グルーヴ、そして独特の即興的アプローチによってバンドの創造性、さらにはコミュニティ、そして転覆しかけている世界に対するレメディの精神を音に込めるという壮大なスケールが特徴だが、そういったアティチュードが、音楽のエネルギーへと昇華されているのがなんといっても出色。様々な音楽のエッセンスが次から次へと現れるものの、リアルなエネルギー、そしてどっしりとしたグルーヴが常に伴っている。これを聴いて踊らずにはいられないでしょう! 24'にリリースされた作品のなかでも屈指のエネルギーに満ちた好作品。大推薦!
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Tokyo Riddim Vol. 2 1979-1986 - V.A.
¥4,800
Artist: V.A. Title: Tokyo Riddim Vol. 2 1979-1986 Label: Time Capsule Cat No: TIME021 Fomat: LP ・試聴 https://timecapsulespace.bandcamp.com/album/tokyo-riddim-vol-2-1979-1986 大成功を収めた前作から更に日本のレゲエポップの歴史を掘り下げるコンピレーション第2弾。ラバーズやニュー・ウェーヴを昇華させ、それまでの日本やジャマイカのどちらにも無かった多彩で実験的なサウンドを探求した入手困難な激レア音源を数多く収録した傑作集! 坂本龍一が生まれて初めて日本を離れたのは1978年。彼が向かった先はアメリカでもヨーロッパでもなく、なんとジャマイカだった。Y.M.O.はデビューアルバムのリリースを目前に控えていたが、坂本はキングストンにあるダイナミック・サウンド・スタジオで日本のアイドル歌手、テレサ野田の曲でシンセサイザーを演奏するために招かれていた。バンドにはジャマイカが誇る精鋭ミュージシャンが集い、あのリタ・マーリーも参加。あまり知られていないエピソードだが、この時から坂本はダブに目覚め、同時に日本全体におけるレゲエへの情熱的な愛の始まりを告げる事になる。 日本が誇る先駆的音楽家の加藤和彦がプロデュースし、坂本が参加したそのテレサ野田の2楽曲「トロピカル・ラブ(A1)」と「イエロー・ムーン(B4)」はフィラデルフィア・ソウルばりの豪華なストリングスやホーンがフィーチャーされ、奇しくも同じ年にイギリスで産まれたラバーズロックよりも更に洗練されたポップ感を誇るレゲエとして本作の冒頭と最後を飾る。他に収録された楽曲の多くも、80年代のグローバル化する音楽的傾向を助長するような形で当時のシティ・ポップ・サウンドに爽快な異国情緒が加わり全く新しい音楽を生み出している。 京都のポスト・パンク・バンド、EP4のキーボーディスト、川島”Banana”裕二がサウンドプロデュースを務めた井上陽水の「あなたを理解(A2)」はニューウェーヴ以降のレゲエ・リドゥムの上にASMRを先取りしたような謎の音が随所に散りばめられ、実験的で遊び心の効いたダブ処理が施されており、陽水のシュールな歌詞と相まり独特の世界感を演出。さらに、石黒ケイはJレゲエの草分け的存在であるペッカーを迎え入れ、スティービー・ワンダーを彷彿させる大胆な楽曲『レッド・ドリップ(B2)』を生み出した。 グレイス・ジョーンズに代表されるスライ&ロビーやワリー・バダロウのスタジオ・ワークの代名詞とも言えるコンパス・ポイント・スタジオの影響が色濃く現れているのがジューシィ・フルーツによる「オ・シ・エ・テ・ア・ゲ・ル(A3)」や、なかやまて由希による「3/Trois - トロワ(A4)」。南理沙の「蒼いジャマイカ(B1)」の歌詞には説得力が欠けるものの、ドラムマシンを用いた非常に独特なリドゥムはジャマイカの影響よりも様々な意味で当時の日本社会をより反映した作品になっている。 前作がシティ・ポップ系のサウンドを中心とした選曲に対して本作ではより幅広く実験的な作品が並ぶが、その最たる例が亜蘭知子と清水靖晃、そしてマライアとのコラボレーションによるハイブリッド・ダブ・ポップの「悲しきボードビリアン(B3)」で、レゲエがここまで遠く旅をしてまったく新しい形に再構築されているのが分かる。このようにして日本のレゲエは西洋の文化的支配権とは異なる音楽言語を築き、当時の資本と創造性によって形作られた非常に独特な世界観に到達していた事に気づく。
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Laiz & The New Love Experience - Ela Partiu
¥4,700
Artist: Ela Partiu Title: Laiz & The New Love Experience Label: Agogo Cat No: AR165VL Fomat: 2LP ブラジリアン・ヒップホップ×ジャズ/ファンク/アフロ・ビート。サンパウロ生まれのラッパー、ライズのデビューアルバムがリリース! 近年はジェンバー・グルーヴのタイトルのリリースで知られるドイツ・ハノーファーを拠点とするレーベル、Agogo Recordsから新作が登場。今回リリースされるのは、サンパウロ生まれ/弱冠24歳のラッパー、ライズがレーベルメイトのThe New love Experience(ヒップホップ、トラップ、ラテン・グルーヴ、ジャズ、アフロビートといったジャンルの音楽を創作する芸術コミュニティ)と創り上げた1stアルバム『Ela Partiu』(2024)だ。 1999年にサンパウロで生まれたライズは、実家でのエホバの証人としての生活に適応できず、14歳の時にサンパウロを離れアメリカへ移住。2019年にはベルリンへ移った。この移住の経験は、彼女がリリックの大きなテーマにディアスポラを取り上げるきっかけとなった。アルバムタイトル『Ela Partiu』(英『She has gone』, 日彼女は行ってしまった)は、ブラジリアン・ソウル・レジェンド、チン・マイアによる同曲のタイトルに由来するもので、彼女とはサンパウロから離れた自身のことを指している(かつてカルト宗教団体ハショナウ・クルトゥーラに所属しながらもその後すぐに嫌気がさして脱退したチン・マイアの経験と自身を重ねているのだろう)。 ライズの家庭では音楽が禁止されていたわけではなかったが、厳格で保守的なエホバの家の制限内に収まる必要があったため、霊的または一線を越えないような敬虔な音楽しか聴く事が出来なかった(それはフィル・コリンズとバッハだったという)。そんな彼女がヒップホップ(ジャーマン・ヒップホップ)に出会ったのは、14歳の時にベルリンを訪れた時のことだった。ウィットに富み、切れ味鋭いリリックを繰り出すラッパーのフロウは、祖国ブラジルを見つめる彼女の心を駆り立てた。マルセロD2のようなヒップホップを通してサンバという伝統と向き合ってきたラッパーのディスコグラフィーを発掘し、彼女の新たな文化的な人生の幕が開けた。そしてトロピカリア・レジェンド、トン・ゼ―のエクスペリメンタル・サンバの名作『Estudando do Samba』(1976)はすぐに彼女にとっての道標となった。同様に、リトル・シムズやサンファのような現代の偉大なアーティストたちからもインスピレーションを受けたという。 このような特異な出自を持つ彼女がリリースした1stアルバム『Ela Partiu』(2024)は、ブラジリアン・ヒップホップと呼ぶだけでは足りない。彼女をサポートするThe New love Experienceのジャズ、ファンク、アフロ・ビートなど多様な音楽を混濁させた(しかしそれでいてまとまりのある洗練を感じさせる)演奏が本作をよりユニークな作品たらしめている。スーダンのトラップ・ラッパー、Zeyo Mannをフィーチャーした「Jongo」では、ジャズ/アフロ・ビートを基調とするグルーヴィーな演奏をバックにZeyo Mannがアラビア語でバイレ・ファンキ・スタイルのフロウを繰り出している。コートジボワールのシンガー、VOVAをフィーチャーした「Tipo Assim」では、オールドスクールなベースラインを軸にしたグルーヴにのせて自由闊達なフロウを披露している。他にも、ジェンバー・グルーヴやパット・トーマスとの仕事で知られるエリック・オウスが率いるパーカッシブな演奏をバックにした「Trimegistus」など、どの曲も混沌と洗練を同時に感じさせるような複雑なグルーヴを響かせている。 彼女のフロウ自体はバイレ・ファンキやブラジリアン・ヒップホップとの近接性を感じさせる(もちろん、言語が同じポルトガル語であるという点も大きいが)のにもかかわらず、The New Love Experienceの演奏はジャズ/ファンク/アフロ・ビートのミックスなのだから非常に新鮮。ストリートで鳴るヒップ・ホップとは一線を画したブラジリアン・ディアスポラとしてのヒップホップがジャンル横断的なスタイルの音楽を奏でることは半ば必然といえるだろう。Agogo Recordsのレーベルカラーにもぴったりだ。
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Maghreb K7 Club - Disco Singles Vol.3 - V.A.
¥3,800
Artist: V.A. Title: Maghreb K7 Club - Disco Singles Vol.3 Label: Sofa Record Cat No: SRMX003 Fomat: 12" 80年代アルジェリアの豊かな音楽文化を示すディスコブギー~ダブレゲエを12インチカット!! Sofa RecordsによるDisco Singlesシリーズ第3弾は、1980年代のアルジェリアのポップソングを4曲収録した12インチ!A1「Galouli Ensaha」とB1「Zourini」は、アルジェリアのポップシーンを代表するマルチ奏者Khaled Barkatによるブギーファンク。そしてこの12インチの中でも異質なのがA2「Dub El Hammam」。この楽曲はライ・ヴォーカリスト、シェブ・タチ(Cheb Tati)がデニス・ボーヴェルと共にロンドンで録音した重低音が最高に気持ち良いダブレゲエ。極めつけは1970年代後半に結成されたカビール人バンド、アシフが1985年に録音したポップ・ブギー「Tafsut」。80年代アルジェリアの音楽シーンにおける豊かな創造性/文化的多様性に満ちた一枚となっており、80'sディスコ・ブギー、ダブ、レア・グルーヴファンに大推薦!!